CHARACTERMECHANICALSTORY
STORY

第16話 少なき流血 後篇

バズーカで毒ガス注入艇を破壊しようとするハッテ兵を、ドアンは機転を利かせながら次々と処理していく。注入艇はパプア級補給艦に格納され、ハッテ兵の作戦は失敗する。結果的に注入艇を守る形になってしまったヴァシリーは、ハッテ兵から「サイド2の有様こそ、キミ達の…ジオン公国の未来だ」と告げられる。Y-02小隊の任務は完了したが、ハッテのコロニー「アイランド・イフィッシュ」を地球連邦軍ジャブロー基地へ落とす「ブリティッシュ作戦」は失敗。ドアンとヴァシリーたち、ジオンの戦いは続いていた。




第15話 少なき流血 前篇

ドアンたちを襲撃してきたのは、ハッテ防衛隊の残存兵であった。ジオンのモビルスーツに対し、ハッテの戦力は宇宙戦闘機1機とバズーカ。あとは自分の体のみで、彼らは捨て身の白兵戦を挑んできたのだ。狂気をまとった覚悟に戦慄を覚えつつも、ドアンは己の信念に従い対抗していく。乱戦のなか、ハッテ側がカルカのザクⅠを奪取し、さらにはカルカを宇宙へと放り出したことに激昂したヴァシリーは、自機を突撃させ、ハッテ兵ごとザクⅠを撃破してしまった。




第14話 亀裂

パプア級補給艦付近で謎の爆発が起こり、その影響で右舷格納庫からの連絡が途絶えてしまった。しかもハッチが開閉できない。ドアンはヤル・マルに命じて、モビルスーツで右舷格納庫のハッチを強制的に開けさせる。格納庫には、やはり毒ガスの注入艇が収められていた。その光景を見ていたヴァシリーは、隊長のドアンに対する激しい憤りを覚える。そこへまたもや爆発が発生。同時に敵が襲来し、ドアンはモビルスーツで注入艇を守るように命じるが、ヴァシリーとカルカはそれを拒否する。




第13話 ためらいの戦場

開発訓練Y-02小隊が参加したサイド2ハッテ制圧戦は成功、ヴァシリーたちはみずからが引き起こした惨劇を目の当たりにし、ことばを失ってしまう。ジオン公国軍の作戦は次の段階へ移行し、Y-02小隊はパプア級補給艦の護衛を通達される。ヴァシリーたちの乗艦するパプアは右舷格納庫が立ち入り禁止となっており、そこには毒ガスを収めた注入艇が格納されていた。それを知ったヴァシリーたちが動揺するなか、パプアの周囲で突如、爆発が発生する。




第12話 天の業火

ジャブロー攻略から遡ること10か月前、宇宙世紀0079年1月3日、ジオン公国が地球連邦政府に対し、宣戦を布告した。月面都市グラナダとフォン・ブラウンを制圧したジオン公国軍は続いてサイド2 ハッテへと侵攻する。サイド2制圧戦に参加する開発訓練Y-02小隊は、ハッテ防衛隊と戦闘に突入。初めての実戦にヴァシリーは恐怖に呑み込まれまいと、戦いに没入していく。




第11話 二機のガンダム

ヴァシリーの前に黒い《ガンダム》が現れ、その僚機も同型と思われる白い《ガンダム》であった。ヴァシリーは北米で殺された部下の仇を討つべく黒い《ガンダム》に挑んでいくが、白い《ガンダム》がビーム・ライフルで攻撃空母ガウを狙撃するところを目撃し、驚愕する。次の狙撃を阻止するためヴァシリーは狙撃ポイントへ急行するも、二機のガンダムに挟撃されてしまう。




第10話 一兵士

宇宙世紀0079年12月25日、独立を宣言したジオン公国と地球連邦政府との交渉が決裂。開発訓練Y-02小隊にも出撃命令が下り、ヴァシリーは一兵士として戦うことを決意する。その気持ちは一年近くを経ても変わらず、ジャブロー攻略戦に参加するヴァシリーを突き動かしていた。地球連邦軍の対空部隊を制圧するため、エアボーンでジャブロー基地ゲート4開口部周縁に侵攻したヴァシリーは、連邦軍機を次々と撃破していくが、突如ヴァシリー機の前に黒い《ガンダム》が現れた!




第9話 ジャブローへ飛べ

宇宙世紀0079年11月、黒い局地型ガンダムとの遭遇戦をひとり生き延びたヴァシリーは、キッツが配属されていた北米南部の基地に合流する。再会を喜び合うヴァシリーとキッツであったが、ドアンの脱走がまだ互いの奥底に"澱み"を生んでいることを知る。消えない"澱み"を抱えたまま、ヴァシリーとキッツは地球連邦軍総司令部ジャブローの攻略戦に参加。ヴァシリーはドム試作実験機に、キッツはザク・ハーフキャノンに搭乗しジャブローへ降下していく。




第8話 子々孫々

モビルスーツ実証テストを妨害するカルデンの本意は、母国ジオンを勝算のない戦争へと向かわせないためであった。そのためにもモビルスーツの開発を成功させてはならないと言う、カルデン。対して、スペースノイドの誇りを守るために立ち上がるべきとするドアンとキッツ。真っ向から対立する三者の戦闘は、飾りのはずの砲台がカルデン機を撃破してしまったことで終結する。実証テストは続行され終了するが、この黒いシナリオを描いたのはドアンの兄、ヤッ・デルマであった。




第7話 謀

当初の予定どおり宙域(エリア)ア・バオア・クーにてドアン、キッツ、カルデンによるモビルスーツ実証テストが開始された。模擬弾とはいえ実戦さながらのテストが進むなか、カルデン機の信号が突如途絶える。続いて予定にはない機雷がドアンたちを阻み、無人であるはずの砲台がキッツ機とドアン機を攻撃してきた。ドアンのカルデンへの疑念が確信に変わったとき、カルデン機が携行するMS用バズーカがドアンのブグに向けて発射された。




第6話 ダーク・コロニー

宇宙世紀0077年5月、サッシャ・キッツは試験操縦士としてダーク・コロニーへ招かれる。そこではモビルスーツの開発が行われ、ククルス・ドアン特務少尉の下でさまざまな試験が進められていた。6月23日、MS-04 ブグとYMS-03 ヴァッフの実証テストが行われる予定であったが、指揮官のヤッ・デルマ大尉は、テストパイロットのひとりであるカルデンが産業スパイであることをドアンに伝えたうえで「なにもするな」と命令する。




第5話 囮

水中型ガンダムとの戦闘で気を失っていたヤル・マルが目覚め、海中の友軍機が全滅したことを知る。ヤル・マルは恐怖を振り払い、海上のカルカたちを狙う水中型ガンダムに突進する。ヤル・マルのゴッグと水中型ガンダムが乱戦となり、その状態で敵のみを狙撃するのはカルカでもほぼ不可能。わき上がる迷いを殺してカルカは引き金を引いた。その一撃により破損した水中型ガンダムは撤退し、ヤル・マルも生還。カルカたちが勝利を掴んだかに見えたが、地球連邦軍のオデッサ包囲網は確実に狭まっていた。




第4話 見えざる敵

海中から地球連邦軍機の迎撃に出ていたヤル・マルのゴッグは水中型ガンダムと遭遇後、交信不能になってしまう。海上で狙撃を担当していたカルカは、ヤル・マルとの交信が途絶えたことで、開発訓練Y-02小隊で初めて行われた模擬戦とドアン隊長のことばを思い出していた。ヤル・マルからの通信がないまま、ジオン側の友軍機が水中型ガンダムにより次々と撃破され、ついにはカルカのザクⅠが乗るジオン艦にまで迫っていた!




第3話 黒海の堰

宇宙世紀0079年10月中旬、元開発訓練Y-02小隊のカルカ軍曹とヤル・マル伍長は 黒海の入口となるボスポラス海峡にいた。二人が転属となった水上部隊には、ジブラルタルを突破した地球連邦軍のオデッサ侵攻を堰き止める、という任務が課せられていた。しかしジオンと地球連邦の彼我兵力差は圧倒的で、連邦軍に海峡を突破されるのも時間の問題となっていた。そして霧の濃い日、水中から《ガンダム》タイプのモビルスーツが襲撃してきた。




第2話 死ぬなよヴァシリー

本隊との合流途中でヴァシリーの小隊は、地球連邦軍の新型モビルスーツ《ガンダム》と遭遇し戦闘に陥る。自機のザクⅡを破損しながらもなんとかガンダムを退けるが、僚機を失ってしまう。ひとり生き残ったヴァシリーの脳裏には、開発訓練Y-02小隊の仲間、そして悪夢のような作戦を半ばで放棄し、Y-02小隊を解散させたドアン隊長の姿が離れないでいた。ドアン隊長は「死ぬなよ ヴァシリー」ということばを彼に残し軍を脱走していた。




第1話 黒い敵

宇宙世紀0079年10月、北米大陸南部。ジオン公国軍のヴァシリー伍長は、フリンとセルグとともにザクⅡ3機で本隊との合流を急いでいた。北アメリカ方面軍西部地区司令ガルマ・ザビが戦死したことで司令部は混乱し、新型実験機の受領もままならない。騒乱の渦中を行軍するヴァシリーの小隊は、接近する未確認機の存在を感知し、未確認機からの攻撃を受ける。その未確認機とはジオンの兵士を震撼させたモビルスーツ《ガンダム》であった。